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GWinput

GWinput は GW/QSGW 計算での計算条件を記述する

自動生成

  • GWinput は 自動生成することができ、殆どのパラメータはデフォルト設定で使用できる。

自動生成コマンド

bash
mkGWinput $target

INFO

mkGWinput はpython スクリプトだが内部でecalj packageに含まれている実行ファイルを実行する。 そのため ~/bin ディレクトリ(ecalj package のバイナリinstall ディレクトリ)へのPATHが通っている必要がある。

これにより GWinput.tmp が生成される。

bash
cp GWinput.tmp GWinput

とし, GWinput を用意する。

Format

  • !で開始する行はコメント
  • keyword value(s) の形式であり記載順序は問わないが, 同じkeywordを複数記述しないようにする

Parameters

生成されたGWinputに, パラメータの意味は記載されていますが, 以下に重要な変数と記載がない変数について記述します。

n1n2n3

自己エネルギー計算におけるk点の数。ctrl file に記載するk点とは異なる点を指定できる。 計算コストは, このk点数の2乗に比例することに注意。

  • type : integer list

KeepEigen

波動関数をメモリに保持するかどうか。波動関数はCPHI およびGEIGというファイルで出力される。それらが1MPIが使用できるメモリに対して, 同等もしくはそれ以上である場合は必ず.false.にする。 点や軌道数が多い場合は.false.にする。

  • type: boolean
  • default: .true.

MEMnmbatch

バッチサイズ:単位GB。1MPIが使用できるメモリサイズの3分の1から4分の1程度を記載すると良い。zmel_max_size とほぼ同様な意味をもつ。自己エネルギーの計算で使用される。大規模系では大きい方が計算は早くなるが,メモリ不足で計算が落ちる場合は小さくする。

  • type : float
  • default : 2.0

zmel_max_size

バッチサイズ:単位GB。1MPIが使用できるメモリサイズの3分の1から4分の1程度を記載すると良い。 MEMnmbatch とほぼ同様な意味をもつが, の計算で使用される。大規模系では大きい方が計算は早くなるが,メモリ不足で計算が落ちる場合は小さくする。

  • type : float
  • default : 1.0

KeepPpb

MT内の積基底とMT内波動関数基底の行列要素(ppb変数)をメモリに保持するかどうか。通常はデフォルト値.true.で良いが, 使用メモリ量を軽減させたいときに.false.とする。

  • type: boolean
  • default: .true.

GaussianFilterX0

密度応答関数の計算に用いられる振動数におけるスメアリングパラメータ: 単位 a.u. (Hartree)。QSGW計算が不安定な場合(固有値が振動するなど)の際に用いる。

  • type: float
  • default : 0
  • examples: GaussianFilterX0 0.0001

QpGcut_psi

波動関数の平面波基底のカットオフエネルギー: 単位 Ryd。 lmf計算で用いるPMT手法とは波動関数の基底関数が異なることに注意。原子間領域の波動関数は全て平面波で記述される。

  • type: float
  • default : 4.0

QpGcut_cou

積基底の平面波部分のカットオフエネルギー: 単位 Ryd

  • type: float
  • default : 3.0

emax_sigm

フェルミ準位から測った, 計算する準粒子状態の自己エネルギーの最大値: 単位 Ryd。QSGW計算では自己エネルギーはポテンシャル構築に使用されるため小さくするとポテンシャルの精度も下がる。

  • type: float
  • default : 3.0